玄関・廊下に飾るアート・グリーン・小物の選び方

玄関・廊下に飾るアート・グリーン・小物の選び方

1. 玄関・廊下におすすめのアートの選び方

和モダンや北欧風など日本の住宅スタイルに合わせたアート選びのポイント

玄関や廊下は家族だけでなくお客様も通る場所なので、第一印象を左右する大切な空間です。日本の住宅では、「和モダン」や「北欧風」などシンプルで落ち着いたインテリアが人気です。ここでは、それぞれのスタイルに合わせたアート選びのポイントを表でまとめました。

住宅スタイル おすすめアート 色使いのポイント
和モダン 墨絵、和紙アート、抽象的な書道作品 黒・白・ベージュなどナチュラルカラー
北欧風 自然モチーフのポスター、グラフィックアート、写真パネル 淡いブルーやグリーン、木目調フレームと組み合わせ
ナチュラルスタイル 植物画、水彩画、小さめのファブリックパネル 柔らかな色合い、アイボリーやペールトーン
ミニマルスタイル シンプルな幾何学模様、線画アート モノトーンや単色使いでスッキリ感を演出

親しみやすい絵画や写真の飾り方のコツ

玄関や廊下はスペースが限られているため、大きすぎないサイズのアートがおすすめです。また、明るく親しみやすい雰囲気をつくるためには、ご家族の思い出写真や優しいタッチのイラストもぴったりです。

飾り方のコツ:

  • 高さは目線に合わせる:立った時にちょうど目に入る位置(床から約140〜150cm)がベスト。
  • 複数枚を飾る場合:同じサイズで揃えるか、バランスよく並べると統一感が生まれます。
  • フレームにもこだわる:木製や白色などインテリアに馴染む素材を選ぶことで一体感アップ。
  • 季節感を取り入れる:春は桜や新緑、秋は紅葉など、日本らしいモチーフを選ぶと季節ごとの変化も楽しめます。

予算別・おすすめアートアイテム例

予算目安 アイテム例 ポイント
〜3,000円程度 ポストカードアート、ミニ写真フレーム、小型ファブリックパネル 手軽に季節ごと交換可能、気分転換にも◎
3,000円〜10,000円程度 A4サイズ以上のポスター、オリジナルプリント写真パネル、額入りイラスト作品 存在感がありつつも圧迫感なし、おしゃれ度アップ!
10,000円以上〜 作家ものアートパネル、日本画レプリカ、高品質キャンバス作品 長く愛用できる逸品として玄関・廊下を格上げ

2. グリーン(観葉植物)で空間を演出するコツ

玄関や廊下はお客様を迎える大切な場所。和の雰囲気を大切にしながら、観葉植物を上手に取り入れることで空間全体がぐっと明るくなり、心地よい印象を与えます。ここでは、光やスペースに合わせた実用的なグリーンコーディネートのアイデアや選び方をご紹介します。

和の雰囲気に合う観葉植物の選び方

日本の住まいに馴染みやすく、和テイストを感じさせる観葉植物には以下のような種類があります。

植物名 特徴 おすすめポイント
苔玉(こけだま) 丸くまとめた苔に植物を植えたもの 小スペースにも置きやすく、和風感がアップ
竹(ミニ竹など) 縁起が良いとされ、日本庭園にも使われる 細長い廊下にぴったりで空間を引き締める
シュロチク(棕櫚竹) 繊細な葉と優しいグリーンが特徴 玄関の角や壁際に最適、落ち着いた雰囲気に
ナンテン(南天) 赤い実がアクセントになる常緑低木 魔除け・厄除けとしても人気。和室や玄関におすすめ
サンスベリア スタイリッシュな見た目で管理も簡単 モダン和風インテリアにもマッチする万能選手

光やスペース別のグリーンコーディネートアイデア

光があまり入らない玄関の場合

  • 耐陰性のあるシュロチクやサンスベリアがおすすめです。
  • 日当たりが心配なら、時々窓辺で日光浴させてあげると元気になります。
  • 小さいスペースには苔玉や小型多肉植物を置くと圧迫感がありません。

広めの玄関・廊下の場合

  • 中型〜大型の竹や棕櫚竹をシンプルな陶器鉢に植えて、存在感を出しましょう。
  • 複数の小さな鉢植えを並べても可愛らしく演出できます。
  • 足元だけでなく、壁面にフックで吊るす「ハンギンググリーン」もおすすめです。

狭い廊下の場合

  • 壁際にスリムなプランターを配置して邪魔にならないよう工夫しましょう。
  • 背丈の低い苔玉やサボテンなど、圧迫感の少ない種類が◎です。
  • ポイント:廊下は人が通る場所なので、転倒防止対策として安定した鉢・台座を選ぶことも忘れずに。

予算別!おすすめグリーンコーディネート例

予算目安(円) コーディネート内容例
~2,000円程度 苔玉1個+小型多肉植物(100均でもOK)
~5,000円程度 中型シュロチク1鉢+ミニ観葉植物2~3個
~10,000円程度 ミニ竹+陶器鉢セット、中型~大型観葉植物1鉢+ハンギンググリーン
ワンポイントアドバイス:

玄関・廊下は外から持ち込んだホコリも溜まりやすいので、水やりの時は葉っぱも軽く拭いて清潔感を保つとより素敵な空間になります。和風テイストの受け皿や鉢カバーを選ぶと、統一感も出ておすすめです。

小物・置物を使ったセンスアップ術

3. 小物・置物を使ったセンスアップ術

玄関や廊下は家族だけでなく来客も最初に目にする場所です。日本では、縁起物や季節感のある小物を飾ることで、空間に温かみや個性をプラスできます。ここでは、招き猫や和小物、季節の置物など、日本独自のアイテムを活用したコーディネート方法と選び方をご紹介します。

日本らしい小物の種類と特徴

アイテム名 特徴・意味 おすすめポイント
招き猫 商売繁盛や家内安全を願う伝統的な縁起物。右手挙げは金運、左手挙げは人招き。 コンパクトサイズが多く、玄関棚にも置きやすい。
和風陶器(風鈴・花瓶など) 季節感や和の趣を演出。涼しさや温かみを伝えるアイテム。 季節ごとに入れ替えて楽しめる。
季節の置物(ひな人形、こいのぼりなど) 日本の四季や行事を感じさせる装飾品。 家族イベントや歳時記に合わせて選ぶと楽しい。
干支グッズ 毎年変わる十二支をモチーフにした置物。 新年の気分転換や運気アップにぴったり。
ちりめん細工 柔らかい布で作られた伝統的な和雑貨。 優しい雰囲気で玄関に彩りを添える。

選び方のポイント

  • スペースとのバランス:小さな玄関にはミニサイズ、小棚には高さ10~15cm程度のものが圧迫感なくおすすめです。
  • 色合いや素材:周囲のインテリアカラーと調和するものを選ぶとまとまり感が出ます。木製や陶器、ガラスなど素材にも注目しましょう。
  • 季節感:春なら桜やうぐいす、夏は風鈴や朝顔、秋は紅葉、冬は雪だるまなど、四季折々のテーマで選ぶと訪れる人にも喜ばれます。
  • 縁起を担ぐ:新築祝いや引越し祝いには福を呼ぶアイテムが人気です。家族構成やライフスタイルに合わせて選びましょう。

飾り方のコツ

  1. 高さ違いでリズムを出す:小物同士、高低差をつけて並べると立体的でおしゃれに見えます。
  2. 1~2点に絞る:数を増やしすぎず、お気に入りだけを厳選して飾ることで洗練された印象になります。
  3. トレーや敷物でアクセント:和紙や竹製トレーに乗せるだけでも一層引き立ちます。
予算別おすすめ小物例(参考価格)
予算目安 アイテム例
~1,000円 ミニ招き猫、小型ちりめん細工、豆皿アートピース等
1,000~3,000円 陶器製花瓶、小型季節置物セット、干支オブジェ等
3,000円~5,000円 職人手作り和小物セット、特製風鈴、高級ちりめんアレンジ等

4. スペース別・飾り方の工夫

狭い玄関の場合

日本の住宅では、玄関スペースが限られていることが多いため、省スペースでおしゃれに飾る工夫が大切です。壁面を有効活用することで、床に物を置かずにすっきりとした印象に仕上げられます。例えば、小さなアートフレームやミニグリーンを壁に掛けたり、マグネット付きの小物をドアに飾ったりすると良いでしょう。また、シューズラックの上やコンソールテーブルの上もディスプレイに最適です。

飾る場所 おすすめアイテム ポイント
壁面 小型アート・リース・ウォールシェルフ 目線の高さに配置し、圧迫感を避ける
棚の上 一輪挿し・小型オブジェ・フォトフレーム アイテムは2~3点までに絞ってバランスよく配置
ドア付近 マグネットフック・ミニグリーン 開閉の邪魔にならない軽量なものを選ぶ

長い廊下の場合

長い廊下は単調になりがちなので、一定間隔でアートやグリーン、小物を配置すると奥行きとリズムが生まれます。特に、日本の家屋では白い壁が多いので、色味や素材感でアクセントを加えると一気に雰囲気が変わります。ウォールラックや細長い棚を設置して、季節ごとの小物や和風アートなどを並べるのもおすすめです。

飾り方 具体例 ポイント
壁面ディスプレイ 横並びのアートパネル・複数の写真立て 同じ高さで揃えて統一感を出す
棚を使う場合 細長いウォールシェルフに花瓶や陶器などを置く 落ち着いた色合いでまとめると和モダンな印象に
床置きグリーン スリムな観葉植物(サンスベリアなど) 通行の邪魔にならないサイズ感が大切

壁面や棚の活用術

玄関・廊下では「見せる収納」として棚やフック、ウォールポケットなども人気です。日本では季節ごとのしつらえ(模様替え)が習慣なので、小物やアートを簡単に入れ替えられるようなレイアウトがおすすめです。また、お香立てや和紙細工など、日本らしい雑貨も取り入れることで、来客時にも好印象を与えます。

簡単レイアウト例

アイテム例 設置場所
小さな掛け軸(ミニサイズ) 玄関正面または廊下入口付近の壁面
竹製や木製のトレーに季節のお花・和小物セット コンソールテーブルや靴箱の上部スペース
陶器製のお香立て・小さな盆栽・組み木細工など和雑貨類 玄関棚や廊下沿いのウォールシェルフ上など手元高さで見せる位置へ配置するのがおすすめです。
ワンポイントアドバイス:

飾るアイテムは「少数精鋭」で選ぶと、ごちゃごちゃせず清潔感ある空間になります。色使いや素材を統一することで、日本らしい落ち着いた雰囲気も演出できます。

5. インテリアの調和とバランスの考え方

玄関や廊下にアートやグリーン、小物を飾る際は、空間全体の調和とバランスが大切です。日本の住宅は限られたスペースを有効活用しつつ、すっきりとした印象を保つことが求められます。ここでは、カラーバランスや質感、和洋折衷スタイルにまとめるコツをご紹介します。

カラーバランスを考えるポイント

アートやグリーン、小物を組み合わせる際は、色のバランスが空間の印象を大きく左右します。以下の表で、人気の配色例とその特徴をまとめました。

配色スタイル 特徴 おすすめアイテム例
モノトーン系 落ち着いた印象、日本家屋にも合う 白黒写真アート、陶器の一輪挿し
ナチュラル系 木目やグリーンで自然な雰囲気 観葉植物、木製フレームアート
アクセントカラー使用 ワンポイントで個性をプラス 赤い小物、カラフルな抽象画
和風テイスト 和紙や藍色など伝統的な色使い 和紙アート、竹細工オブジェ
洋風ミックス 北欧風やビビッドカラーもOK ポップアート、小さな雑貨類

質感の組み合わせ方

質感(マテリアル)もインテリアの統一感に影響します。たとえば、木・ガラス・陶器など異なる素材をバランスよく配置することで、奥行きや温かみが生まれます。日本では「余白」を活かしたディスプレイも人気なので、小物を詰め込み過ぎないこともポイントです。

質感別おすすめアイテム例

  • 木製:木枠アートフレーム、小型シェルフ、和風置物
  • ガラス:一輪挿し、ガラス細工オーナメント、小型照明器具
  • ファブリック:タペストリー、布製パネルアート、小さなクッションなど(洋風ミックスにもおすすめ)
  • 陶器・磁器:花瓶、豆皿ディスプレイ、干支や季節の置物(和風によく合う)

和洋折衷スタイルにまとめるコツ

最近は「和」と「洋」の要素をミックスした玄関・廊下インテリアが人気です。その場合も、次のような点に注意して選ぶと違和感なくまとまります。

  • 共通するカラーや素材で揃える:
    例えば和紙×北欧デザインアートでも、同じ色味なら統一感が出ます。
  • 余白を大切に:
    飾りすぎず、「見せ場」と「抜け」を意識しましょう。
  • 季節感を意識:
    桜モチーフや紅葉カラーなど、日本らしい季節アイテムを加えると自然に馴染みます。
  • 小物はサイズ違いでリズムを:
    高さや大きさに変化を持たせることで、おしゃれな印象になります。
予算別・簡単コーディネート例(目安)
予算帯 おすすめ組み合わせ例
¥3,000以内 A4ポスター+100均グリーン+小皿ディスプレイ1点
¥5,000〜10,000前後 A3アートフレーム+中型観葉植物+陶器花瓶1点+小物2点程度
¥15,000以上 B2サイズアート+大型グリーン+作家もの陶器+季節小物セット

このように色や素材のバランス、和洋折衷のポイントを押さえて選ぶことで、玄関・廊下がおしゃれで心地よい空間になります。

6. 予算別アイテム選びとコスパ重視のヒント

3,000円以内で選ぶ玄関・廊下アイテム

限られた予算でも、ちょっとした工夫で玄関や廊下をおしゃれに演出することができます。3,000円以内で購入できるおすすめアイテムをまとめました。

アイテム 特徴 おすすめポイント
ミニアートフレーム 小さめのサイズで壁に飾りやすい ポストカードや和柄デザインも人気
フェイクグリーン 手間がかからず枯れない 100均や雑貨店でも豊富な種類あり
小物トレー・鍵置き 木製や陶器など素材もさまざま 実用性とインテリア性を両立できる
和風小物(招き猫・だるま) 日本らしいデザインで来客時も好印象 縁起物としてもおすすめ

5,000円前後で選ぶワンランク上のアイテム例

少し余裕のある予算なら、質感やデザインにこだわったアイテムがおすすめです。

アイテム名 特徴・魅力ポイント コスパの理由
アートパネル(A4~A3サイズ) 空間を引き締める存在感、北欧風や和モダンも人気 長期間飾れて気分転換もしやすい
本物の観葉植物(小型) 自然な緑で癒し効果、防臭効果も期待できる種類もあり 丈夫な品種を選べばお手入れ簡単で長持ちする
壁掛けフック付きオブジェクト 鍵や帽子など実用的収納+装飾性を兼ねるデザイン多し 使いやすさと見た目を両立できるのでコスパ◎
和紙ランプシェード・照明小物 柔らかな光と和の雰囲気が魅力、日本製多数あり安心感も高い 玄関の印象アップ&壊れにくく長く使える

1万円までの予算で選ぶ上質なアイテム例

商品ジャンル 特徴 おすすめ理由
作家ものアート作品 一点もの、手作り感、存在感大 他とかぶらず個性的な空間に仕上がる
大型観葉植物(中型鉢含む) 玄関先に置くだけで高級感アップ 丈夫な種類なら10年以上楽しめる場合も
オーダーメイド表札・ネームプレート 好きなデザインや書体を選べる 家の顔として長期間使えてコスパ良し
NIPPONブランドの雑貨セット 伝統工芸品やデザイナー雑貨など複数点セット ギフトにも最適、品質・耐久性ともに安心感大

コスパ重視で長く使えるアイテム選びのヒント

  • 素材とメンテナンス性: ホコリがつきにくい素材や水洗い可能なものは清潔に保てて長持ちします。
  • 定番デザイン: 流行に左右されないベーシックカラーやシンプルな形状は飽きずに使えます。
  • 多用途: 収納機能付きやレイアウト変更しやすいものは模様替えにも対応し便利です。
日本ならではのおすすめポイント
  • 季節感: 季節ごとに入れ替えできる小物を選ぶと、日本文化らしい四季の移ろいを楽しめます。
  • 縁起物: 招き猫や達磨など、日本独自のラッキーアイテムは来客時の話題にも。

予算内でも工夫次第で、おしゃれかつ実用的な玄関・廊下づくりができます。コスパ重視でお気に入りを見つけてみてください。